04/3/29(月) 熊さんに会いに
ぼちぼちあちこちで、熊さんがお目覚めとの情報が入ってきてます。
それでは、ちゅうことで、今日のトレッキングは熊さんに会いに行く事にしました。
お客さんは、この8年ほど毎シーズン2回くらい富良野に来ては、いろいろなツアーに参加していただいている、超ヘビーリピーターの女性2人。
行き先は、大雪山国立公園内のとある森の中。
行く道の途中にあるこの道路標識、内地の人は、まずめったにお目にかかれへんでしょ。
真中の写真は、トドマツについた熊の爪痕ですわ。この爪痕、結構上のほうまでついてまして、どうやらこのトドマツに巻きついていた、コクワの実を食べに登っていったようですな。
そしてこういった場所に行くのに、忘れちゃいかんのが、この熊撃退用スプレー。
唐辛子の成分である「カプサイシン」ちゅうのが、ぎっちり詰まってるらしいです。
そして本日の結果は・・・。
残念ながらこの森の熊さん、まだ寝たはったみたいですわ。足跡すらおませんでした。
04/3/26(金) スーパー山菜
スーパーに、山菜が並んでおりました。
左がコゴミで14本入り¥158、一本あたり約¥11。
左は御存知タラの芽で5個入り¥398、一個あたり何と約¥80!
値段がスーパーやっちゅうねん!
ここらでは、こんなんそこらになんぼでもあんねんけどなぁ。
富良野でこれを買う人は
@1カ月程先の山菜シーズンが待ちきれない人。
A「昔はよく採りに行ったもんじゃが、最近は足腰が弱ってしもぉてのぉ」という老人。
Bせっかく富良野に生まれ育ちながら、そこらへんに山菜がいくらでもあることを知らない人。
さて、どんな人でしょうか?
ずっと旭川で暮らしている知人に聞くと、「昔は近所でなんぼでも採れたけど、最近は結構遠くまで行かんと無いなぁ。近所にも少しはあるけど、そんな所のはもう採らずにおいておきたいからなぁ。そういえば、ここ数年は山菜取り行ってないなぁ」と言うとりました。
そういった意味で、富良野が旭川化しないことを祈るばかりです。
04/3/25(木) 馬橇
仕事で上富良野を走行中、えらいモンと遭遇しました。
この馬橇、観光用とかそんなんと違いますよ。
ホンマに生活の足として使てはりますねん。
椅子にしているビールケースが「サッポロ」ちゅうのも、生活感があってよろしいなぁ。
ここらを開拓していった頃は、牛、馬、そして人力だけでやりくりしてたみたいなんですけど、今でもこのような形で馬と共に暮らしている人がいるんですなぁ。
そういえば、中富良野でもこれとは別の馬橇を見た事ありますわ。
パコッパコッと蹄の音を残して歩み去る、その速度がまたなんともいえず人の「身の丈」に合っていて心地良いですね〜。馬もにっこり笑てますなぁ。
てなこと言うてる場合とちゃいました!忘れておりました。
お客様の送迎中でした。
P.S.「K・O氏」より、新情報をGet!
「馬橇の写真は挽馬(バンバ)の調教をしているようですね。大きな馬だし、コンクリートの塊を乗せているもの。」
なるほど、トレーニング中だったのね。
ご指摘ありがとうございました。
04/3/24(水) そろそろおしまい
今朝は天気もよく、風も穏やか。絶好のフライト日和となりました。
撮影ポイントは、離陸して5分後、対地高度150mくらいで、中富良野の盆地のど真ん中から富良野市街方面を撮っとります。
風速2m/sくらいでのんびりと移動してるこんな日にゃ、立ち上がりが遅くてシャッターのタイムラグも大きい、ヒトムカシ前のワタクシのデジカメでも、撮影する余裕もあるちゅうもんですわ。
風の速い日のパイロットは、結構忙しいんで、そんな事やってる場合やないねんけどな。
今日のお客さんは、神奈川から来た11才の子供ばっかり4人。
層によって風の向きが違うことを教え、最後の着陸直前には、どの層の風を使ってどっちへ進めばいいのか、子供達の言うとおりに操作した。
私の腕前のせいで、道から少し外れたが(トホホ・・・)、指示はなかなか的確やったぞ。
やるなぁ、ガキども!
まあしかし、いよいよ畑にはあちこち融雪剤が撒かれまくっておりまして、地面も露出し、畑作業が本格化してきたら、降りれる場所がなくなって、熱気球のフリーフライトのシーズンも終了です。
04/3/23(火) 月刊「転落の友」3月号
しかしなんでしょうか、この遭遇頻度の高さは?
またもや転落車両発見!
このHPに登場する7台目の転落君は、新型エルグランド。
私なんか、懸賞ででも当たらんかぎり、一生手が届かへん高級車ですわ。
電柱もイッちゃってますねぇ。
道路は、完全ドライの夏道状態やねんけどなぁ。
車内には誰もおらず、雪の上にしっかりとした足跡があったんで、たぶんドライバーは無事でしょう。
04/3/21(日) 地神祭
私の住む中富良野町は、まわりを小高い丘に囲まれた盆地になっておりまして、昼夜の寒暖の差が大きいんで、おいしい作物ができるんですな。
で、このあたりはほとんど農家さんばかりなんですよ。
地面から収穫を得る農家さんは、「地神さん」に、春は五穀豊穣を願って、秋は収穫に感謝して、お祭りをするんですな。
この時期、農村地帯を走ってますと、あちこちでこのようなのぼりを立てているのが見られますわ。
恵みをもたらす大地に祈りをささげる、という習慣はとてもよいことだと思うし、その後の「飲み会」を通じて、非農家で新参者の私も、地域の皆さんに溶け込む事ができたという意味でも、こういったお祭りはとてもありがたかったりしますね。
04/3/20(土) Virgin Road
季節が移ろいゆくのはしょうがないことやし、春は春で楽しい事もいろいろあるねんけど、日々雪解けが進んでゆくのも寂しいもんですな。
てなこと思てたら、夕べ少しだけ降りました。
朝一に走ったら、Virgin Snowに一番のりでした。
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
高村光太郎
04/3/16(火) 雪下ろし
クレーンを使て、何の工事でっしゃろ?
これ実は、屋根の雪下ろしをしてはるとこですねん。
小さい写真でわかりづらいとは思いますが、クレーンにはゴンドラがぶら下がってて、作業員が2人乗っとります。
地上7階くらいの高さで作業してはりますな。恐ろしいこっちゃのう。
我々もたまに雪下ろしを頼まれて、関連会社の屋根やなんかに上ったりするんやが、せいぜい普通家屋の2階建ての上の屋根。
もちろん命綱をしっかりとつけてますねんけど、それでもかなり怖いもんです。雪を落とした後のトタン屋根の滑ること滑ること。
以前、我家の屋根に上ろうとして、その高さ、傾斜のキツさが恐ろしいて諦めたことがあるんやが、トタンの新装工事のときに、その屋根に1日中上っている職人さんたちは、命綱もつけてはりませんでした。
「怖くないんですか?」て聞いたら、その職人さんたちは私の仕事の事を知っていて、「あんたらいつも何百mの高いとこ飛んどるやないか。ワシらあんな怖いもんよう乗らんけどなぁ」て言うてはりました。
04/3/15(月) クイズです
「北の国から」ネタをもう一発。
さて、この家は誰の家でしょうか?
ヒント:「遺言」にのみ登場します。
ほんの一瞬しか写らないので、わかった人はかなりディープなファンと思われ・・・。
04/3/11(木) 五郎の石の家
「北の国から」のファンの方のみならずとも、この石の家は、なんかの映像で見たことあるんとちゃいますやろか?
富良野観光のひとつの大きな目玉やからね。
しやけどね、テレビでも写真でも、常に家の左側に風車があるという、こっちからのアングルしか見た事無いでしょ?
今日はその裏側をお見せしましょう。
写真をクリックしてみてください。
風雪対策の為でしょうか、窓という窓には、すべてベニヤ板が張られてますわ。
表から見るのとは、まるでイメージが違うので、「大大大ファン」の人は、見ない方がいいかもしれませんな。
04/3/6(土) シーズン終了
7日に、ワカサギ釣りのシーズンが終了します。
例年より1週間早い終了ですわ。
今年は初日が1月4日やったんで、期間はわずか2ヶ月。
我々スタッフからも、「もう終わりかぁ」「あっというまやったなぁ」という声が。
そこで、シーズンが終わる前にと、プライベートで釣りに行ってきました。
いつもは天ぷらにして食べていただいてるんですが、きょうはペットボトルにタレを用意していって、釣れたら生きたままどんどん放り込む、いわゆる、「沖漬け」ちゅうやつを作ってみました。
うちに帰ってから、タレを飲み込んで腹の中まで味がしみとるワカサギを、ストーブの前で一晩乾かして出来上がり!
2日がかりなんで、お客さんには出せませんが、これがめちゃくちゃ美味い。
ちなみに右の写真は去年のもの。全く同じ皿にのせとるんで、今年の型が、いかに良いかが分かってもらえると思う。
ま、そんなわけで、本日も酒がススムわけやね。(やっぱりそうきたか・・・)
04/3/5(金) ウソちゃいますて!
金山湖周辺には、鹿にちなんだ地名が3つあるんですよ。
「東鹿越」と「鹿の沢」はそのまんまですな。
もう1つは、映画「鉄道員」のロケ地となった「幾寅(いくとら)」。これは、アイヌ語の「ユック(鹿)・トラシ(登る)」という言葉が語源になっとります。
そんなわけで、実際ワカサギ釣りなんぞをしに金山湖へ行く道すがら、野生のエゾシカに出会える事も多いんです。
鹿を発見すると、たいがいのお客さんは、
「おぉ、すげぇ」
「ほら、あそこにもいるよ!」
「うわぁ、たくさんいるいる!」
てな具合に大盛り上がりするんですけど、こんなに大きな鹿の群れに出くわしても、めちゃくちゃ反応が薄いお客さんがいまして、なんでかな?と思て聞いてみたら・・・
「私ら奈良から来ましてん。」
04/3/4(木) 融雪剤
雪面が、なんとなく黒ずんでるのが分かりまっか?
これが融雪剤ですわ。
少しでも早く畑作業ができるようにと、春先に撒くんです。
初めて融雪剤の話を聞いたときは、「剤」ちゅう名前がついとるくらいやから、化学反応かなんかで雪を溶かしよるんかいなと思い、「そんなもん畑に撒いてええんかいな」と思とりました。
ところが、この「剤」のしくみは、ただただ「黒い」ちゅうだけのことで、太陽熱で雪を溶かすんですわ。
しやから、よ〜く天気を見て撒かんと、撒いた直後に雪が降ったりした日にゃ、「意味な〜し!」になってしまいますな。
そういえば、2年前の3月に北海道に黄砂が降りまくった時は、「今年は融雪剤撒かんでええわ」ちゅうて喜んでる農家さんもいましたな。
この辺は田畑が広大なだけに、トラクターやスノーモービルを使て撒きはる農家さんが多いねんけど、中にはひしゃくのようなもんを使て、手撒きしてるとこもある。
これを熱気球に乗って上空から見ると、これがまためちゃくちゃ綺麗なんですよ。
まさに雪上の芸術ですな。
昨日北海道では、今季最低気温を記録しとるんし、今朝もこの辺はー20℃まで冷え込んだんやけどね。
春がヒタヒタと忍び寄っとるんやね。