2008年 正月 OSAKA Days


07/12/26(水)
 今年の3月まで勤めていた会社は、お正月が書き入れ時なんで休むわけにいかず、ここ十数年は、お正月に帰省したことが無かったんですわ。

 4月からの勤め先は、お正月休みがあるんで、久々に帰省の運びとなりました。

 12/29の新千歳〜伊丹のチケットも取れ、一安心していた26日、最初のトラブルがやって来ました。

 仕事をしてたら、ヨメからメール。
 「ムスメが水疱瘡に罹りました」と・・・・・。

 すぐに大阪での泊まり先の、弟とこの子供たち3人の罹患状況を確認、「3人とも既に罹り済み」っちゅうことで、こっちはO.K.

 しか〜し、生後6ヶ月の甥っ子も合流することになってたんで、これはなんとかせんとあかん。

 いろいろと話し合った結果、超久々に帰省するワタクシのスケジュールを優先してくれた弟が、感染の心配がほぼ無くなる年明け2日に合流するよう、変更してくれました。

 原因はこちらにあるのに、すまんこっちゃのう。

 ホンマ、旅にはイロイロなワナが待ち受けておるものですな。









07/12/29(土)
 第二のワナは、ジャストオンタイムで北海道に向かってきよりました。
 このところずっと穏やかな天気だったのに、昨日から今日にかけて、教科書に出てきそうなきれいな二つ玉低気圧が、本州を挟み込むように北上しております。

 大荒れが予想され、欠航てな話になると、料金を返されてそれでオシマイ。
 その後は、なんの保証もございません。
 
 でもまぁとりあえず行くしかない。
 今回は、車で新千歳まで行くことにしたのだ。
 少し離れた民間の駐車場を利用すると、送迎もしてくれて、6泊で\3500。

 朝10:40自宅発。富良野で給油など所用を済ませて、11:00出発。

 途中、桂沢湖の近くで、「Pa’Mi Casa」というドミニカ料理のお店を発見。時間もちょうどいいので、お昼にすることに

 お昼は30分ぐらいで済ませる予定やったんが、メニューが来るまでにまず10分、これが第三のワナとなろうとは、まだ思いも及ばず、うまそうなメニューに喜んでおりました。

 水を持って注文を取りに来たのが、5分後。
 「2階にもう一組お客さんがいるので、ちょっと待ってね」と言ってから、さらに30分後、ここまでで45分ぐらいたっとります。

 ようやく来た来た、と思てたら、「注文は、これとこれやったっけ?」と確認に来ただけ。

 ちゅうことは、料理はこれから?

 店内は、ドミニカタイムで進行中です。

 更に25分ぐらい待って、ようやくありつけたのがこれ。
 手前より、黒豆ご飯セット、タコス、ドミニカ定食、各\700です。

 どれもこれもうまい!量もたっぷり!安い!

 でも、結局1時間半ほどかかってしもたがな。
 ええ店やねんけど、時間に余裕のある時に行ったほうがよさそうです。

 千歳はまだまだ遠いが、午前の便は、強風で軒並み遅れとる。きっと間に合うであろう。

 しかし、残りの距離の半分方走ったところで、ヨメに電話で問い合わせてもろたところ、もんのすごいさわやかに「定刻どおりでございます」と言われた。

 あかんがな、これでもし空港周辺が渋滞でもしてたらアウトですがな。

 途中急にトイレに行きたくなったりもしたけど、まあ何とか滑り込みセーフ!

 16時発ANAで、大阪行きのヒトとなれました。


 さて、無事に大阪に着き、さっそくの宴でございます。

 刺身におすしに煮物に揚げ物と、豪華料理の数々の中でも、特に嬉しかったんがこれ。

 なんかわかります?

 カワハギの肝なんですよ。

 ワタクシ的には肝界No1のこのうまさ、かつては、魚屋でさばく時に要らないからといって捨ててしまう人の分までもらってきたりなんかして、至福の時を過ごしていたのですが、これが北海道では手に入らない。

 それを知って、帰省する時には必ず買っておいてくれてるんですわ。

 そしてビール、ビールにビール、またビールで初日の夜は更けていくのでありました。













07/12/30(日)
 朝早くに目が覚めたので、近所の散策に出かけた。

 夕べ激しく雨が降ったようだが、全く覚えていない。

 雨上がりの公園は、かつての面影をそのまま留め、ひっそりとたたずんでいた。

 ここで過ごした時間、人、遊び、感情、季節、音、におい。

 いろいろな思いが頭をよぎる。



















 朝食後はうだうだと過ごし、その後はお出かけ。

 お昼は弟が、今宮戎にある「無鉄砲」ちゅうラーメン屋に連れて行ってくれた。

 どトンコツのラーメンは、もうカロリーがどうだとか高脂血症がこうだとか、どうでもよくなるうまさ。

 麺のかたさ、味の濃さ、ネギの量を選べるし、いかついおっさんばっかしの店員の気配りもばっちり。

 サービス業の基本をしっかり押さえてるあたりも、サスガ大阪っちゅう感じでした。

 その辺しっかりしてへんと、大阪ではつぶれるからな。












 「無鉄砲」までは、弟の車で行ったが、ここでチャリンコと一緒に下ろしてもらう。

 途中、路上でキモチ良さそうに寝てるオッサンや、「あほや」という名前の店など、忘れかけていた大阪の日常風景を見ながら、鶴橋へ向かう。

 大阪へ帰ると必ず寄るのが、鶴橋の「豊田商店」

 ごった返す人ごみの喧騒の中で、ややコーフン気味にキムチ、ケジャン、エゴマ、チャンジャなどを仕入れる。

 この町は、昔も今も、何だかわからないパワーにあふれている。

 今宮戎から鶴橋経由で家までは、約10km。

 運動、というには少し物足りないサイクリングでした。









 帰って昼寝をして、夜はこれまた定番のタコヤキディナー。

 「ZABADATTA?」のビデオなどを見つつ、二日目の夜も更けていくのでした。



















07/12/31(月)
 午前中はまったりと過ごし、お昼に年越しそば。

 麺はうちが北海道から持参した、新得産の半生麺。

 おつゆは、だしのきいた関西風うすくちで、大変おいしくいただきました。






















 午後は教会へ行って、「大祓」をすませたあと、お惣菜を買いに、阿倍野近鉄のデパ地下へ。

 楽しくも疲れるお買い物ですな。

 そしてまたビール、ビール、のち日本酒。

 オトンとオカンと3人で、テレビの除夜の鐘を聞き、新年を迎えて、その直後に水疱瘡の感染を避けて帰省を遅らせている弟からの電話があって、そのあと就寝。

 よく覚えてないが、翌日オカンに聞いたところ、オトンと二人で1升6合飲んだらしい。

 たぶん、いや間違いなくそのうち1升はワタクシがいただきました。




08/1/1(火)
 元旦、朝から神前にて「祭事」をすませ、御節料理。

 自家製の「きずし」がうまい!

 かずのこ、たけのこ、ごまめ、ぼうだら、にしめ、たいのこ、こんにゃく、こうやどうふ、くろまめ、ポテトサラダ、市松蒲鉾。

 ドライバーの二人以外はお神酒もいただきました。

 その後、一族全員で、2台の車に分乗して教会へ。

 それから、茨木にあるお墓参り。

 さらに瓜破にある、教会墓地へもお参り。

 帰って昼寝。

 夜はまた御節。

 そしてビール。











08/1/2(水)
 今日はまず買いもんに行く。

 この照明を見て、どこかわかったあなたは関西人です。

 駅は新しくなっても、昔から変わらないこの形、そう、心斎橋ですわ。

 明日のイベントに使う材料を買いに、東急ハンズに行きました。

 今日は初売り、街には、福袋を買うための行列があちこちにできておりましたよ。

 お昼は、ヨーロッパ通にある「紅虎軒」で、牛すじ煮込み麺と名物 鉄鍋棒餃子を食った。

 ホンマ大阪のくいもんやは、はずれがないねぇ。

 それから、かねてからのヨメの希望により、「人体の不思議展」を見に、梅田へ向かう。

 心斎橋筋を歩いてると、久々の繁華街にコーフンして、ヨメがうるさいうるさい。

 そしてやがて、バーゲンをやってる一軒の店へ入ったまま、出てこなくなってしまいました。

 ようやくたどり着いた、「人体の不思議展」会場、梅田スカイビルタワーイーストは、駅からえらい離れてましたよ。

 展示されてるんは、プラストミックたらちゅう技術を使て保存した、モノホンの死体。

 まあ1回見たら、もうええわっちゅう感じでした。

 一旦帰ってから行った晩飯は、プラストミック標本をおなかいっぱい見た後の選択としては、いかがなものかと思われるが、しゃぶしゃぶとすき焼きの食べ放題のお店。

 もちろん飲み放題のオプションもGO!でした。

 ここで初めて、水疱瘡回避弟一家と合流。

 もう感染のおそれはほぼ無いと思われるが、念のため、6ヶ月の甥っ子とうちのムスメは、なるべく離しておく。

 帰ってから自宅で、また少しだけ飲む。

 明日のメインイベントのために、今日は抑え目。





























08/1/3(木)

 今日は、今回のメインイベント、オトンの喜寿の祝いの宴や。

 大阪は淀川の支流、大川に浮かぶ屋形船を予約してある。

 コースは天満橋から毛馬閘門まで、片道約3.8kmを一時間で、往復2時間の宴である。

 行ってみて驚いたのは、船の名前。

 「第二喜生丸」とある。

 聞いてみると、「だいにきしょうまる」と読むらしいが、6ヶ月の甥っ子の名前「喜生(よしき)」と字が同じだ。

 縁があったんですな。

 まぁそんな事より、今回の屋形船はオトンにはサプライズのシークレット。

 どうやってこの天満橋まで連れてくるか?ちゅうのが難しい。

 とりあえず三男坊一家にその役目を振って、それ以外のみんなは現地集合する事にした。

 そしたら、早めに着いたオバハンが、オトンの携帯に電話して、「もう、天満橋に着いてんけど云々・・・」ちゅうような事を言いよったらしい。

 バレたか?と思たけど、まぁしょうがない。予定どうりスタンバイした。

 やがてやってきたオトン、なんにも気付いてなかったようで、サプライズは大成功!

 とりあえず集合写真をとって、船に乗り込み、あとは宴にまっしぐら!


 舟遊びってええでぇ!

 帰省してから今日までさんざん飲みまくったけど、やっぱしこのイベントをやるまでは、緊張があったんやろなぁ。

 酔いきれない日々やったけど、今日はホンマにべろべろの大酔っ払いですわ。

 でも、素晴らしい家族に恵まれて、シアワセいっぱいですわ。


08/1/4(金)
 大好きな大阪じいちゃんにチューしてバイバイ。

 お別れの日です。

 また来るね。