東北の旅
06/10/20(金) フェリーにて移動
朝から本降りで、ワタクシ担当の修旅釣りは中止。
しかし、森においてあるトイレのタンクがもう満杯で、汲み取りに立ち会わなあかんので、とりあえず森へ行く。
そして汲み取った量は、何と620lなのでした。
ようけ入るもんでんなぁ。
帰宅してから準備&積み込み。14時に家を出た。
今回乗る予定の秋田行き新日本海フェリーは、苫小牧東港19:30発で、18:30ぐらいまでに着けばええから、余裕ですな。
生協で今夜船内で食うメシと明日の朝飯を買うて行こ思て4線走ってたら、ヨメが「なんかおじいちゃん倒れとったで」言うんで、バックバック。
ホンマや、工事中の橋の土手っぷちで、じじいが倒れとる。
そんなもん放っとかれへんがな。
聞いたら、自転車乗っとって、土手から転げ落ちたらしい。
救急車呼ぶより、うちの車で運んだ方が速いんで、すぐに協会病院に電話して、じじいを積み込んだ。
意識ははっきりしてるじじいに、「今からすぐ協会病院に連れてったるからな!」ちゅうたら、「かわむらさんがええ」ちゅうんで、またあちこち電話して、かわむらさんに連れて行く。
めんどくさいじじいやのぅ。
かわむらさんとこの看護士から渡された問診票みたいのんに、いちいちじじいに質問しながら書き込んで渡したら、「お待ち下さい」ちゅわれて、「いや、僕ら通りがかりのモンですねん」ちゅうて説明して、帰らしてもらいました。
結構時間かかったやん。
はよ生協行かな。
まあしかし、無事に買いもんを終えて、出発。
おお!そうや!うちから苫小牧へ行くには、鵡川を通るやないですか。
今時分の鵡川ちゅうたらシシャモ。
鵡川のシシャモちゅうたら大野商店。
ちゅうワケで、そのまま食える「珍味シシャモ」
1つはオミヤゲに、1つは自分用に買っていきました。
苫小牧東港フェリーターミナルに着いたんは、ヨユーの18時頃。
手続きを済ませ、ドライバーとパッセンジャーは別々に乗船する旨を聞かされ(知らんかった)、無事新日本海フェリー「しらかば」の人となったのでした。
2等船室でくつろぐヨメとムスメ。
06/10/21(土) Live当日
船内にて、朝飯はカップ焼そばと白身魚のフライ。
てなことしてる間に、無事秋田港に着く。
下船時には、全員車でええらしい。
8時に出発。
本日の行き先、鹿角市の観光課に連絡して、事前に色々な観光資料を取り寄せといてんけど、その中に、かなり詳しい東北の地図が2種類も入ってたんで、そいつを見ながらのドライブですわ。
まずは7号線を北上、√285に入る。
なんかやっぱし北海道とは違うなぁ。
エキゾチック・ジャパンやなぁ。
「道、せっまぁ」
「ガードレールきわきわですやん、雪はねどないすんねん」
「おっ、信号横やんけ」
「杉や杉、秋田杉や!」
わぁわぁ言いながらしばらく走って、道の駅「かみこあに」で休憩。
阿仁ちゅうたら、マタギの里ですやん。いつの間にやら、こんなとこまで来たんやねぇ。
ほんで、この道の駅、なんか賑やかやなぁと思たら、おおっ!朝市やってますやん!
ええがなええがな、新鮮そうなモンが安いがな。
見た事もないような野菜もあるがな。
手作りの味噌とか漬けもんなんかもあるがな。
がながな言いながらテンションが上がっていく。
とりあえず日持ちのしそうな味噌とニンニク、ヨメの大好物の栗を買ったところで落ち着いたけど、旅の初日とちゃうかったら、もっと買いまくってたやろなぁ。
「おばちゃん、これは何の漬けもんなん?」
「○※△でが□◇※ってば、×〜でよ」
う〜〜む、エキゾチック・ジャパ〜〜ンなのだ。
さらに、√103〜√282とドライブは続き、12時に鹿角の道の駅「あんとらあ」に到着。
「アントラー」と言えば、どうしてもウルトラマンの「バラージの青い石」に出てきよる怪獣を思い出してしまうワタクシなのですが(ソフビ人形持ってたなぁ)、訳したら「鹿の角」っちゅう意味らしく、関西人が「そのまんまやんけ」言うてつっこむとこですわ。
ここでワタクシは、比内地鶏の親子丼、ヨメは稲庭うどんを食べました。
そして、Rivendellの林太郎君に電話して詳しい場所を教えてもらい、Live会場の「MITプラザ」に着いたんが13時頃。
いやね、今回いろんな人から言われてたんですよ、
「ど〜やんは、ホンマにちゃんと来れるんか?」って。
なんでかっちゅうたら、あっちこっち寄り道して、なかなか目的地に着かへん、ちゅうんがワタクシの旅のスタイルやからね、今回もあかんのちゃうか?ちゅう大方の予想やったんですわ。
なんせ、4泊5日の日程で函館をめざし、黒松内あたりまでしかたどり着けへんかった前歴があるもんでね。
しかし、見てみぃ!今回! Live開始が15時やから、メッチャ余裕の到着ですやん。
て、威張るほどのこっちゃないわな。
時間に余裕もあるし、船旅とドライブでちょっと疲れたんで、Bongoの2Fでお昼寝。
14時に起きたら、ZABADAK富良野Liveに来ていた、ファンクラブのKさんがいた。
ひとしきり挨拶をして、MITプラザに入る。
受付にいたのはRivendellの二人。
これから演奏をするアーティストがそのまんま受付をしているという、手作りなLiveなのです。
すぐに林太郎君が気づいてくれて、由佳ちゃんが楽屋に案内してくれた。
楽屋では、公子さんが化粧の真っ最中。
さすがに遠慮しよと思てんけど、公子さんは「いいのいいの」と意に介さず。
うちのムスメに萌え萌えな吉良家のムスコも大歓迎してくれてるんで、そのまま楽屋で再会四方山話。
てなことしてる間に、開演時間も近づいてきたんで、ワレワレは会場へ。
そしていよいよLiveが始まりました。
富良野でやった時は仕事モードやったんで、入り込めへんかってんけど、今回はお客さんモードなんで、涙腺ゆるみっぱなしでした。
なんでしょうか?この感じは?
ムスメが騒ぐので、ヨメは会場を出たり入ったりしながらやけど、二人とも十分に堪能しました。
17時過ぎにLiveは終了。
皆さんは会場のハケがあるんで、一足お先に本日のお宿、湯瀬温泉「ホテル滝の湯」へ。
家族風呂があったんで、3人で入る。
お風呂を出たところで、皆さんも到着。
19時スタートで、宴が始まりました。
今回の宴は、鳴りモンこそないけど、またまた腹抱えてひっくり返って涙流して苦しくなるほどの大笑い。
こんな大笑いな時間は、去年9月の「カーリートレイン」の時以来。
今回は公子さんもおるんで、さらにパワーアップですわ。
もはや恒例化しておる「全然似てない五郎さん(しかも、3人もおる)」とか、林太郎君の「子連れ狼」ネタとかが、どんどん出てくる。
なんでこのメンバーがそろうと、こんなにも笑えるのでしょうか?
しやけどね、ただバカ話をしてただけとちゃいまっせ。
ちゃんと来年の富良野Liveツアーの打ち合わせもしてきたんで、楽しみにしててちょうだいね。
ちゅうか、この打ち合わせこそが、今回の旅のキモやったりすんねんけどな。
食事は2時間で終了、そのあと部屋へ戻ってまだまだ宴は続き、最後の方は・・・・・あんまり覚えとりません。
やっぱしね。
06/10/22(日) 八幡平〜盛岡
朝起きて窓の外を見たら、紅葉を纏った米代川の淵が美しい。
イワナ、ヤマメの魚影が濃い、ええ川や。
昨日着いた時は、もう陽が暮れてたんで気ぃつけへんかったんやな。
8時に全員でメシを食って、朝風呂を浴びる。
今朝は大浴場に行ってみてんけど、貸し切りでした。
10時にチェックアウト、先にザバリヴェの皆さんが盛岡に向けて出発。
とりあえず今回はここでお別れですわ。
ワンボックスカーの後部には、機材やら衣装やらが満載。
「12月まで待ってから飲んで下さいね」と言って渡した、仕込み中のチョウセンゴミシ酒も積み込まれるが、なぜかすでに減ってるやないですか。
しやけどね、4人編成やのに、1台の車に積み込めるだけのシンプルな楽器構成で、あれだけのLiveをやっちまうっちゅうんは、やっぱかっこええなぁ。
ザバリヴェを見送ったあと、ワレワレは紅葉美しい湯瀬渓谷の遊歩道を散策しよと思ててんけど、子連れの旅につきもののモロモロのアクシデントのため、ムスメの服を洗いにランドリーへと向かうのでした。
「ホテル滝の湯」の方に場所を教えてもらい、湯瀬温泉から鹿角方面へ走る事約10分、五の宮温泉というところにランドリーはあった。
洗濯はヨメに任せて、ワタクシはまたもやBongoの2Fで朝寝。
そうこうしてるうちに、午前中はつぶれてしまった。
ここでヨメと、「さて、今日はどこへ行こうか?」と相談。
そうです、「Liveにまにあう」という、今回最大のミッションをコンプリートしたので、ここからはいつもの「出たとこ勝負」な旅に戻るのです。
オットの希望:北上して白神山地方面。
ヨメの希望 :南下して角館方面。
家内安全を祈願して、南下する事に決定。
腹もへってきたんで、食いもん屋を探しつつ八幡平へ向けて出発。
なかなか「コレはっ!」ちゅうメシ屋がない。
そのうち、もう何でもエエからとりあえず食いたい状態になってきて、「八幡平ビジターセンター」向かい、「大沼」のほとりにあるドライブインみたいなとこで、カツ丼をたのむ。
ここは、米どころ秋田でこのメシはあかんやろ!ちゅうぐらいクソまずゴハンでしたよ。
間違いなく冷凍ゴハンを解凍して使っており、すなわち「効率第一でキモチが客の方を向いていない」っちゅうんが一番あかんとこやわな。
それから、大沼を一周する遊歩道を散策。
白鳥が「クークー」鳴いておりました。
車に戻って、紅葉の美しいアスピーテラインを東へ向かってドライブ。
途中にある、秋田と岩手の県境(北海道には無いからな)で「ジャンプ」しよと思てんけど、よう見たらそこだけ駐車場が有料ですやん。
アホクサ、思て通過しましたわ。
√282へ出たら、盛岡に向けて南下、道の駅「にしね」で、今宵の温泉情報をGet。
「この辺では、焼走りの湯だけが掛け流しなんで、ここがオススメです」と言われたんで、素直にそこへ行く。
玄関を入れば、「いらっしゃいませ」ちゅうて出迎えてくれたんが、さっきの道の駅に張ってあった店長の写真の人。
同じ経営者なのね、と思いつつ風呂に入ったら、塩素のニオイバリバリ、思いっきり循環ですやんか。
コレって詐欺ちゃいますのん?
まあともかく風呂を出て、盛岡へ。
市街地大通り繁華街入り口にある駐車場(¥200/hやっすー)に車を止めて、るるぶで見つけたお店「南部どぶろく家」へ。店に入るなり、ご主人の八巻さんがムスメを預かってくれる。
ワタクシとややキャラがかぶってるせいか、ムスメもすぐに馴染んでいる。
あとから聞いたんですが、このやりとりで、他のお客さんからはすっかり常連さんやと思われてたらしい。
どないです、コレ。
たまりまへんやろ。
ホヤ、サンマ、馬レバー刺し、生タチ、マンボウ等々の珍味で、どぶろくをいただきましたよ。
アットホームな雰囲気のお店で、シアワセな時間が流れて行き、この時お店にいた全員と仲よくなりました。
カウンターにいた店主の弟さん夫婦とも、東京から旅行中のグループとも、富良野での再会を約束しました。
そして最後は「ひっつみ」ちゅう郷土料理で〆て¥13020也、どぶろく1升¥2980も買ってしまいました。
店を出たら、ノンアルコールのヨメのドライブで、道の駅「雫石あねっこ」へ移動、車中泊。
06/10/23(月) 角館
朝飯は、昨夜テイクアウトした吉牛の豚丼。
冷めたらまずいねぇ。
お湯を沸かしていれた味噌汁が、せめてもの救いですわ。
朝食後、ヨメとムスメが起きるまで、あたりを散策。
せっかく綺麗な川があるのに、護岸されててダムがあってだいなし。
雫石川沿いにオートキャンプ場が併設されておるんですが、この道の駅には温泉があるんで大人気。
夏場は駐車場も車中泊の人たちで満杯らしい。
都会で暮らす人たちには、コレで十分なのね。
撤収して角館へ。
角館は、おみやげ物屋と飲食店だらけの、テーマパークな街でありました。
古い街並みは、美しいといえば美しいねやろけど、森にハマっちまってるオジサンは、人間の作り出したブンカなるものに、もはや興味が薄いみたいですわ。
駐車場¥500、青柳家入場料¥500×2、出てきた時にすでにぬるくてうまくないびっくりな稲庭カレーうどんは値段でもう一度びっくりな¥1200!
「観光地」やねぇ。
角館を出て、秋田市に向かう。
市街手前、御所野ジャスコで、晩飯用の寿司、つまみの白魚、朝用パン、帰りの船内用カップめん等を買って、今宵の宿泊地、道の駅「てんのう」へ。
この道の駅にも、温泉が併設されてるんで、一風呂浴びて即車中宴に突入やぁ!
と盛り上がってたら、ありゃ!ムスメの離乳食買うてへんやん。
自分らのモンばっかし買うて満足してたらあかんがな、両親!
一回通過しかけてた秋田市内にもどって、しばらくぐるぐるしてたら、サティを発見、買い足す。
スマン、ムスメよ。
車の多い市街地ドライブに、必要以上に疲れながらも「てんのう」着。
やれうれしや温泉やー!て行ったら、
「月曜定休日」の看板があぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・。
下痢気味のムスメを風呂に入れないわけにもいかず(おしりがかぶれてしまう)、もう一度秋田港方面まで約10km戻り、「あったまり〜な」ちゅう温泉で入浴。
その後、もう「てんのう」まで戻るのがメンドーになって、明日朝7:00発のフェリーに乗らなあかんし、秋田港のフェリーターミナルに泊まる事にした。
で、行ってみたら、全面的に閉まってますやん。
こういうとこは、トイレぐらい開けとけよ!
雨も激しく降ってきて、「なんだかなー」な気分で無口気味にまたまた「てんのう」までドライブ。
「機嫌が悪いのか?」とヨメにいらぬ心配をかける。
スマン、ヨメよ。
「てんのう」に着き、車中に即席テーブルをセットして、ようやく晩飯。
昨日買ったどぶろくを飲んだら、単純脳みそはもうゴキゲン。
「楽しかったねぇ」
「一緒に旅に出て、もめ事がないってシアワセやなぁ」
ムスメも一緒に笑顔です。
今夜も車中泊。
06/10/24(火) かえりみち
朝5時起きで、秋田港へ。
フェリーは低気圧の影響で、結構なゆれゆれ。
そんな中ワタクシは、ビデオシアターにて映画を見ておったんですが、いつもの「暗くなると寝る」という習性が出て、半分ぐらい寝てたね。
2等船室に戻ると、ヨメが船酔いで行動不能になっとる。
ムスメは、キッズスペースみたいなとこで親切なおばちゃんにみてもらってるちゅうんで、すぐに行く。
自分は酒にしか酔わへんからようわからんねんけど、とびっきりの二日酔いみたいなもんか?
ヨメ曰く、「出産時の陣痛よりつらい」らしいからなぁ。
揺れは、津軽海峡を抜けたら穏やかになり、ヨメも急速に回復した。
でももう船旅は無理らしい。
18時頃、苫小牧東港から走り出す。
夕飯はローソンで軽く済まして、一路富良野へ。
日本シリーズの「日本ハムVS中日」をラジオで聞きながら、20:30、無事我が家に到着。